寝坊主の愛すべき雑文たち

日本語ラップ大好きで作り始めたイカレタ少年。よろぴく。

COMA-CHI / DAY BEFORE BLUE 全曲感想

前回に引き続き、CD紹介。

COMA-CHI - DAY BEFORE BLUE

DAY BEFORE BLUE

DAY BEFORE BLUE

 

 コマチを知ったのは、youtubeで話題のDJ KROのmix。このCDに収められてる「放浪」という曲がmixされてたんですが、ひと聴きで「名曲だ」と。

それからずっと欲しかったんですが、東京のディスクユニオンで発見し買いました。現在は音源等で大活躍してるフィメールラッパー・コマチの1stアルバムです。
そういえばこの間フリースタイルダンジョンの野外ライブでTパブロウとバトってましたね。

実はコマチ姉さん、Bボーイパークっていう、当時は日本最大級だったMCバトルの2005年全国大会で、準優勝してます。フィメールとしては快挙で、この出来事は全国のフィメールに勇気をあたえたんじゃないでしょうか。あまりフィメールラッパーもいなかった時代だし。

1.Intro ★★★☆☆
イントロです。「放浪」からは連想できない不穏なループで、アルバムの始まりを告げます。

2.放浪 ★★★★★
このアルバムで1番好きな曲。都会のしがらみから抜出て、たまには遠くに行ってみない?的なことを言ってます。トラックが素晴らしいです。オアシスのような雰囲気ですが、乾燥した砂漠を漂っているようなイメージも沸きます。コマチ歌うまいです。

3.skit - cypher @ 丸子橋 星なし
丸子橋サイファーの録音です。コマチのフリースタイルの上手さを実感できます。あ、サイファーっつーのは、数人で輪になってフリースタイルし合う行為のことですね。

4.ミチバタ ★★★★★
クラシック(名曲)です。東京の情景を歌い上げてます。ウチは韻も堅く踏めるんだぞ、とでもいうようにガッチリ踏んできてます。

5.夢三夜 feat. ATOM, CRIME SIXXXL ★★★☆☆
ATOMっていうラッパーは初めて知ったんですけど、ポエトリーリーディング系のラップを聴かせてくれます。ほかにステルスのクライム6が客演。3人がタイトル通り、それぞれ「ある晩見た夢」についてラップしてます。

6.Bye bye my self ★★★★☆
東洋の民族音楽みたいな女性の声がサンプリングされたビートの上で、コマチが強く自己主張してます。全体的なテイストとしては好きなんですけど、何が言いたいのかわかんなかったのが残念。「ラップのことば」で、「当時は病んでる歌詞ばっか書いてた」って言ってましたが、確かに相当病んでる匂いがする楽曲です。

7.夜間遊泳 ★★★★☆
イントロが似てたので、スイケンの「ダブルトラブル」と同ネタかと思いました。ギターのカッティングやバイオリンの音色がうまい具合に早いテンポでmixされてて心地いいです。

8.Love Music feat. TARO SOUL ★★★☆☆
タローソウルを客演に迎えてます。大衆受けしそうな曲ですけど、サンプリングの低音がギリギリのところで「ヒップホップ」と「Jポップ」を区切ってますね。その感じがなんともいえず好きです。

9.skit ★★★★★
見てのとおりスキットなんですが、すごくぼんやりしたいい感じの曲。ずっと聴いていたい。

10.バイブレイション ★★★★★
ついに出た!!!コマチお得意の歌もの。ラップ部分なしです。民族音楽みたいな心地よいビートの上でコマチがもう歌う歌う。躍る躍る。跳ねる跳ねる。もう大好き。イメージとしてはUA

11.4seasons ★★★★★
イントロのピアノが印象的な楽曲。これでアルバムは幕を閉じます。四季の移り変わりとともに自身の変化についても歌っています。これはこれで大好きですが、サビでもうちょっと爆発してくれたらもっと良かったですね。それにしてもJポップ感がすごい。

はい!!全曲解説終了です。はー疲れた。こんな長いブログ書いたの初めて。
あまり評価されてませんが、名盤だと思います。その後のJヒップホップの可能性を拡げたアルバムだと思うし、コマチのラップと歌うますぎ。

本人は「病んでる歌詞ばっか」と言っていましたが、その中にも、その後のアルバムで開花するJポップサウンドや、王道歌もの感を感じられたのが印象的でした。

とりあえず「放浪」だけ貼っておきますので、聴いてみてください。